サクラダリセットのアニメ視聴と小説1巻読了の理由
2017年にアニメを視聴した際、駆け足で台詞回しが独特な印象を受け、不明な点が多かったため、改めて小説を読み、アニメを見直して比較し、感想をまとめる。
サクラダリセット作品概要
サクラダリセットは、様々な能力者が存在する街・咲良田(サクラダ)を舞台に繰り広げられる青春ミステリ作品。浅井ケイと春埼美空の能力が出会うことで物語が動き出す。
登場人物
- 浅井ケイ: 見聞きした事象を完全に記憶する能力「記憶保持」を持つ主人公。
- 春埼美空: 世界を3日巻き戻す能力「リセット」を持つ少女。
作品の設定
- 咲良田:住人の約半数が何らかの能力を持つ街。
- 能力は千差万別で、物理法則に反するものが多いが、大抵は下らない能力。
- 能力同士の齟齬が生じた場合、より強度の高い能力が優先される。
- 複数の能力を組み合わせることで大きな影響力を生み出すことがある。
- 街を出ると、能力に関する記憶を失う。
- 能力の詳細:
- 浅井ケイの能力「記憶保持」: 見聞きしたことを完全に思い出す。
- 春埼美空の能力「リセット」: 世界を最大3日分、擬似的に巻き戻す。
- リセットは時間の巻き戻りではなく、時間の状態を再構成するもの。
- タイムスリップや時間移動でではなく、擬似的なリセット。
- そのためリセットが有効に働かない能力者にとっては、リセットされずに再構成された時間を記憶を持ったまま再度過ごすことになる。
- 能力の強弱: ケイの能力の方が美空よりも強い。
小説1巻・アニメ3,4話のストーリー・あらすじ
小説1巻はアニメの3話と4話に相当。
- アニメ第3話のあらすじ:
- 村瀬陽香から死んだ猫を生き返らせて欲しいという依頼を受ける。
- 依頼に不審な点が多く、情報屋「非通知くん」に協力を求めると、『マクガフィン』という謎のアイテムについて言及される。
- アニメ第4話のあらすじ:
- 皆実未来は記憶を欠落しており、「非通知くん」によって情報を吸われたことが判明。
- 事件は殺人事件に発展。
- 村瀬陽香は『触れたものを消す』能力を持ち、「マクガフィン」を手に入れるため、ケイたちに接近。能力を使ってケイと春埼の命を狙う。
アニメと小説の違い
アニメ版では、村瀬陽香がいつリセットの無効化をしたのかが分かりづらい。小説版を読むことで理解できた。
小説・アニメ作品の特徴・感想
- 台詞回しが英語の直訳のような独特な表現が多い。
- 感情の起伏が乏しく、目的が分かりにくい。
- 村瀬陽香の行動原理:
- 最初のリセットは無効化したが、2度目のときはリセットを無効化しなかった。
- その理由は、結果的に人を殺してしまったから。
- 1度目のリセットで死ななかった皆実未来が、「非通知くん」によって情報を吸われ死んで幽霊になったことがトラウマになり、記憶を維持しないようにリセットの無効化をしなかった。
- 浅井ケイの考察:
- 過去に自分がリセットをしたことで死ななかった人間(相麻菫)が死んでしまった経験がある。
- その経験から、人が自分の影響で死んでしまうことが怖い人間が、リセットを利用して覚えていないことで殺していない状態に戻ることを思いついたのではないか。
- 気になる点:
- 現在のところ、管理局の目的は不明。
- その他:
- 全体的に、小説の方が詳細な描写が多く、アニメはかなり削ぎ落とされていて理解するのが難しいと感じた。
- アニメ版の利点は、第4話のクライマックスの殺されるシーンの映像化によるインパクトが非常に強くなった。
- 登場人物の感情表現を抑えた演技も、作品の雰囲気に合っている。逆にサクラダを掌握したい村瀬陽香の迫力は相対的に強調されている。
猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1 (角川文庫)
KADOKAWA(2016-09-22T00:00:01Z)
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