久米田康治、「さよなら絶望先生」の風浦可符香のキャラ設定は最初から構想していたと語る

 TVアニメ『かくしごと』久米田康治×神谷浩史・スペシャル対談ムービーにて、30巻で完結したさよなら絶望先生に登場する「風浦可符香」のキャラクター設定について、最初から考えられていたものでアニメーションなどでも不思議とその設定がいかされていたと語っていました。


神谷浩史(神谷)

僕は最終回を単行本ではなくマガジン本紙の連載で読ませて頂いたんですよ。

コンビニで買って家に持って帰って読もうかと思ったけど待ちきれずにファミレスに入って読んだんですけどいや見事だなというか。


久米田康治(久米田)

あー。


神谷

本当にその本誌の方の最終回素敵な最終回で、なおかつそのカラーだったじゃないですか?


久米田

そうですね。


神谷

だから、カラーとかほとんどなかったのに最終回カラーきたと思って。


久米田

手切れ金みたいなものです(笑)


神谷

ははははは(笑)。あの、ちゃんと演出として意味があったじゃないですか?


久米田

そうですね。


神谷

そのカラーである意味があったじゃないですか。だから単純に、あのじゃあ最終回だからカラーでっていうのが、じゃあ何割があったとしたとしても、巻頭でカラーじゃなくてずーっとモノクロでやっていたものが最後がカラーになると。


久米田

はい。


神谷

あれがすごく素敵で。で、なんて良い作品なんだろう、これはまあ4期はなかったけれど、これを本誌で見た人たちはきっと納得してこの作品を思い出にするんだろうなと思ったんです。ところが単行本になった時におまけを2つ付けたじゃないですか?


久米田

2つ、1個じゃない?


神谷

すごいオチを持ってきたなぁと。これいつ考えたんですか?


久米田

ん?


神谷

このオチ。


久米田

最初。


神谷

最初から?最初からですか?


久米田

最初から。


神谷

よくそれを30巻も引っ張りましたね。


久米田

思い出した!


神谷

えっ?


久米田

忘れてたんだよ途中で。途中で忘れてた時期もあったんですけど。まぁ、だいたいそんなだって。30巻も続くなんて思ってなかったから。


神谷

はあ。

うっかりともすればそのアニメーションとかでオリジナルであのーなんとなくこのキャラ出てないから、あのーセールス的には女の子いっぱい出しとかなきゃいけないから出しちゃえつって、原作に出てないキャラを出してたら実は成立しないじゃないですか?やり方として。


久米田

そうですね。


神谷

可符香(風浦可符香)を誰かが演じているっていう設定だったから出しちゃうと実は成立してないんですけれど、アニメ作る時ってその設定って言ってたんですか?


久米田

いや、言ってないと思うけどでもちょっとねぇ新房(新房昭之)さんと結構ベロベロに酔ったときに言ったかもしれない。


神谷

多分アニメーションでもおそらく破綻はないはずなので。


久米田

うん、そうですね。


神谷

この最後のエピソードまでやれば。


久米田

うまくリンクしてましたねオープニングの映像も。


神谷

はい、そうなんですよ。


久米田

不思議です。


神谷

不思議と。ずっと付き合ってきた人たちがこれを読んだらわーすげーもう1回頭から読みはしないけど(笑)


久米田

ふふふふ。細かいですしね。


神谷

確認はしたくなりますよね、えーって。だからアニメ4期はできます。可能性としてはできます。できるようにできている。


久米田

1%でも可能性は可能性が。


神谷

あるんだったらやりたいですよね、とてもきれいアニメーションが。アニメーションでも終わらせたい。まあでもねいつかいつかっていうかやりたいなあとは思ってますね。すごい非常にね。


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