感情的に決めつける「考え方の悪い癖」の原因と2つの対処方法

根拠のない決めつけ、偏見は自分を苦しめる
自分を悪い方向へ追い詰めたり、人間関係が悪くなる原因のひとつに、「根拠のない決めつけ」をしてしまうことが挙げられます。たとえば、あなたは過去にこんな経験をしたことはないでしょうか。


  • LINEの既読がついたのに返信がないことに対し、「私は嫌われている」とイライラしたり、嘆く
  • 「あの人が目をそらしたのは、私のことが嫌いだからに違いない」と落ち込んだり、怒る
  • このまえうまくいったのはたまたまだと考えて、うまくいったことを喜ぶことができない

このような「根拠のない決めつけ」によるストレスは、他の選択肢や可能性を受け入れることができず、自分を苦しめてしまう考え方です。

「決めつけ」によってストレスを感じると、幸せを感じにくくなる

自分を苦しめる「決めつけ」は表情や言動に現れ、ストレスがたまるだけでなく、その場の雰囲気や人間関係も悪くしてしまいます。幸せを感じられないのは、出来事そのものから感じられないのではなく、上記のLINEの返信がない例のように、忙しくて返信ができないという可能性を検討せずに、そこに「私は後回しにされている」という解釈や決めつけを行い、怒りや不安、悲しみなどを増幅させてしまうことが原因なのです。

立ち止まって、客観的に考えることが大切

実際に自分を苦しめる「決めつけ」をしているまっただ中にいるときは、「それが事実ではない」ということに気づかず、自己防衛に走りやすくなります。他者の言動に過敏になり、心の中だけでなく目に見える態度で相手を攻撃したり、過剰に自己弁護をしたり…。これでは自己嫌悪の悪循環になったり、周囲との関係を悪化させてしまう一方です。

相手の態度に納得がいかず不満や憤りを感じたときには、一度立ち止まって、客観的に「本当にそれは事実なのか?それとも、自分勝手な解釈なのか?」と考えることを意識してみてください。特に「いつも…だ」「絶対に…に違いない」「…すべき」といったフレーズを使っているときは認知の歪みが生じている可能性が高いと言えます。こうしたときは、100%起こっていることなのか偶然が重なっているのか、過去にその事実と反対のことが起こったことがないかなども考えてみてください。

また、仮にあなたが決めつけた内容が事実だとしたら、「なにが問題なのか?」も同時に問いかけてみるといいでしょう。そして、「事実」かどうかも大切なことですが、その解釈をすることによって、自分の気持ちが苦しくならないかという視点を持つことも必要です。

円滑な人間関係を築いていくために

友達、家族、上司や部下など生きていく上で人間関係は避けられません。あの人とはとても気が合う、どうしても仲良くなれない…そこにはやはり個性・性格があります。自分を含めた「人」を知る事で人間関係に悩む事も無くなり、ストレスレスな毎日を送る事ができます。