STPマーケティングとは

STPマーケティングとは、「市場細分化(セグメンテーション:Segmentation)」「市場選定(ターゲティング:Targeting)」「位置づけ(ポジショニング:Positioning)」の3つを行う、マーケティングの基本フレームワークです。

より具体的にいえば、マーケティングの目的である「自社が誰に対してどのような価値を提供するのか」という問題を明確にするために利用します。

それぞれのプロセスは、

  • 市場全体を適切に細分化して(セグメンテーション)
  • 狙う市場(ターゲット)を決め(ターゲティング)
  • 自分が市場のどのようなニーズに応えるのか(ポジショニング)

を明確化するために行います。

セグメンテーションとは

市場をその性質によって細分化すること。対象を市場全体とするのではなくその一部に絞り込みを行います。万人向けの商品・サービスで、多岐に渡る顧客ニーズに応えようとすると、狙いが定まらず、誰からも選ばれない商品・サービスになってしまいます。十分な売上と利益を確保できる商品・サービスを提供するために、市場を細分化して定義し、ターゲットを決める必要があります。

セグメンテーションの分け方に関しては、以下の4つの方法があります。

  • デモグラフィック属性による細分化
  • ジオグラフィック属性による細分化
  • サイコグラフィック属性による細分化
  • 顧客行動における細分化


ターゲティングとは

セグメンテーション(細分化)した市場のなかで、狙う市場を決定することです。
例えば、セグメンテーションで重要な軸が性別であるということであれば、男性か女性、都道府県であれば47都道府県から絞っていくということになります。この際に注意が必要なのは、「ターゲットの市場規模」、「自社の強み」、「他社の新規参入障壁」などを考慮して決定する必要があります。狙う市場に対して整合性のとれたマーケティングミックスを展開することで、売上・利益を獲得につながります。

ポジショニングとは

自社の商品・サービスを他社のものと差別化するための位置づけを確立することです。
競争で優位に立つために、顧客のニーズを満たすことや、独自性が何かを追求することで、ターゲットとなる顧客を決定したうえで検討し、整合性を取りながらマーケティング戦略を策定することがポイントになります。ポジショニングで問題なのは、ターゲット市場の求める魅力と合致したポジションを築けるかです。顧客にとって価値あると思われるような地位を得られるかが重要なのです。

競合他社とのポジショニング分析の例

競合他社とのポジショニング分析の例

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